スマートフォン症候群「巻き肩」とは?
「スマートフォン症候群」をセルフチェック
「いつも自分の側にないと不安になってしまう」という人も多いスマートフォンですが、日本で初めてiPhoneが発売されたのは2008年、Androidは翌2009年で、振り返ると発売からまだ10年しかたっていないことに驚かされます。今では日常生活に欠かすことのできないアイテムの1つと言えますが、片時も離すことができないアイテムだからこそ、私たちの体に現われる様々な不調の原因にもなっているのです。こうした不調がまとめられ『スマートフォン症候群』と呼ばれるようになりました。スマートフォンやタブレットが原因の不調『スマートフォン症候群』が起きていないか、簡単にチェックしてみましょう。
巻き肩チェックリスト
☑1日に1時間以上はスマホを操作している
☑デスクワーカーで、パソコンを使っての仕事がほとんどである
☑スマホやパソコンを使用していると肩や首のコリが気になる
☑スマホやタブレットを長時間操作していると息苦しくなる
☑首を後ろに倒すと痛みがある
☑肩や腕を持ち上げようとすると痛みがある
☑目が疲れやすく、目の渇きを感じる
☑最近頭痛がひどい
☑猫背である
☑なぜか体調がすぐれない
2つ以上に当てはまる場合、あなたが感じている不調は「スマートフォン症候群」の可能性があります。
代表的症状「巻き肩」とは
『スマートフォン症候群』と言われる症状の具体例としては肩こり、ドライアイ、眼精疲労、スマホ肘、ストレートネック、IT猫背、うつ症状などがあげられます。その中でも近年特に目立ってきた症状が「巻き肩」です。
スマートフォンやタブレットを使用している間、私たちは姿勢のことなど気にせずに小さな画面を覗きこむことに集中しています。画面を覗きこむ頭部は全体重の5分の1程の重さがあると言われますが、それほどの重さを支えるために無意識のうちにも体を丸め、頭を前に突き出すような「前傾姿勢」をとり続けることになります。そのため体の前側の筋肉(顎の下、首の前、胸、お腹など)は縮こまって硬くなり、逆に背中側の肩甲骨は外に拡がった状態となります。
この姿勢をとり続けると、「僧帽筋」と呼ばれる肩上部にある筋肉に大きな負担がかかり、血流が悪くなります。血流が滞ると老廃物や痛みのもととなる「発痛物質」も滞ってしまうために肩や背中にコリや痛みが生じ頭痛や吐き気の原因となることもあります。背中が丸まっていることから体の前側では胸郭が膨らみにくくなり、呼吸がしにくいために息苦しさを感じたり、疲労感が強くなったりということがあります。
「巻き肩」は肩甲骨が外側に拡がることで肩が内側に巻き込まれた状態である一方、
「猫背」は背骨の胸のあたり、胸椎が大きく曲がり頭が前に出ている状態のことで、
同じような前傾姿勢ではあるものの、少し違っています。「巻き肩」の状態が長く続くと背中の筋肉は常に使われ、体の前側の筋肉は使われないという筋力のアンバランスが起こり「巻き肩」はさらに悪化します。「巻き肩」をそのままにすると「猫背」になりやすいだけでなく顔のたるみや、胸が垂れるなど美容面にも悪影響が出てきます。
「巻き肩」を改善するために
「巻き肩」改善のためには同じ姿勢をとり続けない、スマートフォンの連続した長時間の使用を避けることを心がけましょう。休憩時間には手のひらを天井に向けて腕を思いっきり伸ばす、肩を後ろへ引き、広がった肩甲骨を背中に寄せるなど、体を動かすことも効果的です。
<前屈みの姿勢を避けるために>
スマートフォンやタブレットを操作する時にはデバイスをできるだけの顔の高さまで持ち上げることを意識すると前屈みの姿勢を避けることができます。また、持ち上げていることで連続した長時間の使用が難しくなり、同じ姿勢をとり続けることを防ぐことができます。
<前屈みにならない座り方のコツ、イスの選び方>
骨盤を安定させるためにイスには深く腰掛けることがポイントです。そのために、背もたれと腰の間に少し固めのクッションを置くと背中がぐんと楽になり、猫背予防だけではなく腰痛の予防にも役立ちます。また、良い姿勢を保ちながら頭をもたれかけることができるハイバックのイスやハイバックソファに座りながらスマートフォンを使用すると首や肩の筋肉にかかる負担を軽減することができます。背中がイスに触れていることを意識すると前屈みの姿勢を整えることができます。
<体を動かすことを意識する>
デジタル機器に囲まれた便利な毎日を過ごしていると運動不足に陥りがちです。エレベーターを使わずに階段を使う、近所への買い物へは車を使わずに歩いてみるなど、日頃から意識して体を動かすように心がけましょう。毎日の積み重ねが筋力の低下を防ぎ、背中が伸びた気持ちのいい姿勢を保つことができます。
気づかないうちに作られていく体の歪みが、体の不調の原因になっていることがあります。
普段通りの生活の中でふと感じた体の痛み、体の違和感についても骨盤矯正専門整体サロン浜松神田町店にご相談下さい。

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