良い姿勢と悪い姿勢 体に与える影響の違いとは
子供の時には大人が「姿勢を良く」するように注意されてなんとなく正してきた人も、大人になってからは注意されることなんてありませんよね。
今の自分が良い姿勢で過ごせているか客観的に考えたことはありますか?
悪い姿勢が体に与える影響はどんなものがあるかご存知ですか?
良い姿勢の定義
姿勢が良い人と聞くと漠然と「背筋がピンと伸びている人」や「手足を振って颯爽と歩く人」、「座る時に背もたれを使わない人」などのイメージが湧くものです。
確かにこれらのイメージは、大まかには正解ですが厳密に言うと違う点もあります。
姿勢が良い状態を単純に言うと、「体のあらゆる部位があるべき場所にある人」のことです。
つまり背筋が伸びているということは、体の中で一番重たい頭の重みを真上から無理なく受け止められているかどうかを指し、手足を振って颯爽と歩くということは、腕や足の可動域が広いことを意味しているのです。同じように、背もたれを使わないということは、骨盤がしっかり起きていることを意味します。
このように、体のあらゆる部分があるべき場所で健康的に活動できる状態にあれば、その骨や靭帯、筋肉なども無理なく活動できますので、必然的に新陳代謝の良い血行が流れやすい体質を手に入れることに繋がります。これが良い姿勢を維持するメリットであり、よく耳にする「若々しく見える人は姿勢が良い」というのは理にかなっていると言えるのです。
悪い姿勢が体に与えるダメージ
①代謝が悪くなる
姿勢が悪いと見た目が疲れて見えるだけではなく、体の中でも良くない影響力を持つことになります。その代表格がカロリーを燃焼しやすいかどうかの環境を左右することになる代謝の問題です。
車では燃費が良いと少ない燃料でたくさん走ってくれますが、燃費が悪い車はガソリンがすぐ必要になりますよね。
人間に例えると、燃費が良い人はすぐにお腹がいっぱいになる人で、燃費が悪い人はすぐにお腹が空いて食べても食べてもカロリーがたくさん必要になる人ということになります。どちらが代謝の良い体質かというと、すぐにカロリーを消費してしまう燃費の悪い人ということになります。
姿勢が悪いと体のあらゆる関所で流れが滞ってしまい、体が省エネで生命を維持していけるように切り替えてしまうので少しの食事で足りるようになります。この状態に慣れてしまうと、どんどん食事の量を減らしていかないと太るという悪循環になってしまいますよね。
そんなに食べていないはずなのに太りやすい人は、まずは姿勢を見直して代謝をアップさせることを意識してみましょう。
②体の色々なところが痛みやすくなる
子供は体が柔らかいので、少し姿勢が悪くても筋肉疲労を次の日に持ち越すなんてことはないのですが、大人になり、特に20代も後半を過ぎる頃から細胞が新たに作り出されるスピードが落ちるせいで疲労が蓄積されるようになります。
正しいトレーニングで筋肉を構築するために必要な疲れであれば回復すれば良いだけの問題ですが、体に無理のある姿勢を1日続けた後に溜まる疲労はそれとはまったく違う質のものであり、次の日もまた次の日も負荷がかかり続けるので体に炎症の元となって頑固に残ってしまいます。
その代表例がぎっくり腰や四十肩・五十肩であり、どれも筋肉の奥で疲労が蓄積されたものがオーバーフローした時に現れるトラブルです。
常に良い姿勢をキープし、年々硬くなる関節の可動域を広く柔軟にしておく、そして体のどの部分にも無理な負荷がかからないように全身の筋肉を適度に動かしておくことが大切です。
良い姿勢のセルフチェック
- 鏡の前で直立した時に足のどこがくっつくか
踵、ふくらはぎ、膝、股はきちんとくっついていますか?
O脚になっていると、足の外側に筋肉がつきやすくなり、前から見た時にお尻が外に張り出して見えます。また、膝に負担もかかるので、それをカバーしようとしてふくらはぎが立派に発達し過ぎてしまったり、反対にきちんと使われずに浮腫みやすくなってしまったりするので気をつけましょう。
足の細さよりもまずは形を見ることを優先させます。
- 鏡の前で上半身を横から見た時に肩は前傾していないか
最近注目されるようになってきた「巻き肩」や「猫背」にも注意です。
パソコンやスマートフォンの使用時間が長くなりどうしても顔が前に出て、肩が内側に巻きがちになるのが現代人の特徴です。
頭はからだのどこよりも重いもので、それを前傾して支えようとすると首や背中に過度の負担がかかり首コリや肩コリの原因になります。
- 座った時に後ろ重心になっていないか
ソファーなどのやわらかい材質の椅子ではなく、スツールなどの硬めの椅子に座ってチェックしてみましょう。
骨盤がしっかり上半身を支えられない人は背中も丸まり腹筋を使わずに使っていることになります。
しっかり骨盤を起こしてその上に上半身が乗るように意識してみましょう。
他にも自分では気づかないのが毎日の姿勢の歪みです。
定期的にメンテナンスをして、疲れにくく代謝の良い体質を手に入れてみませんか?

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